長野県での電子定款認証

久々の更新です。
台風の影響で最近は雨が多く、気温も下がり、寒い日が続いております。
半袖のワイシャツともそろそろお別れの時期になってきました。 😥 

◆電子定款作成 in 長野

本日は、「電子定款」のお話です。

株式会社を設立する場合にまず必要となってくるのが「定款」の作成です。

「定款」とは、簡単に言いますと、会社の基本的事項をまとめたものを言います。

例えば、
・会社の名前は・・・
・本店所在地は・・・
・役員は・・・で、○人置きます
・事業年度は毎年○月○日~翌年○月○日まで
・株主総会は・・・

など、会社の大事な基本的事項を記載します。

この「定款」ですが、株式会社設立のためには、単に作成すればよいというものではなく、公証人さんに「認証」をしてもらわなければなりません。

ここで「認証」というものは、公証人さんに作成した定款をチェックしてもらい、必要事項が欠けていないか等をチェックしてもらうことを言います。
公証人さんのチェックを経た認証のある「定款」でなければ、株式会社の設立はできません。

◆定款の作成と、印紙代4万円

定款の作成方法は、主に2種類あります。

一つ目は、「」で作成する方法です。
パソコンなどで作成した「定款」を何部かプリントアウトし、公証役場へ持ち込むパターンです。
この時に作成した定款の原本は課税文書となり、4万円の収入印紙を貼る必要があります。

二つ目の方法は、本日の表題にあるように「電子定款」を作成する方法です。
この「電子定款」ですが、慣れていない人にとっては???なものではないでしょうか。

簡単に言いますと、「定款」をパソコンなどで電子データとして作成し、これに電子署名したものを「電子定款」といいます。電子定款はCD-Rなどの記録媒体に保存されます。

この「電子定款」は電子データが原本となり、「紙」で残るわけではないので、課税文書とならず印紙代4万円が不要となります。

◆「電子定款」の作成手順

当事務所でも電子定款の作成依頼がありますが、手順としては以下の通りです。

①電子定款作成のご依頼を受ける

②お客様とお話をして、たたき台の定款を作成する

③詳細を調整し、お客様からOKを頂いたら、公証役場の公証人さんに定款内容のチェックをお願いする。

④公証人さんからOKがでたら、データをPDFに変換し、定款作成代理人として、行政書士の電子署名をする。

⑤作成した電子定款を電子申請する。

⑥定款認証日に、指定した公証役場へ行き、定款認証を行う。

ざっとこのような感じです。

◆「電子定款」 in 千葉県

定款認証を行ってもらえる公証役場は、基本的に、会社の本店所在地がある都道府県内の公証役場となります。
したがって、長野県内で会社設立する場合には、長野市・松本市・諏訪市など、長野県内にある公証役場での定款認証が必要となります。

最近、千葉県内に本店所在地がある会社様の電子定款作成を行いました。
長野県在住の私が定款認証当日千葉へは行けませんので、定款認証日当日は、お客様ご本人に定款認証に行ってもらいました。無事に完了となった模様です(定款作成代理人の代理人として。少々ややこしいですが・・・)。

今まで長野県内の電子定款作成のみでしたが、今回の千葉県での定款認証が無事にうまくいったことで、県外対応も可能であると、とても勉強になりました。

社会保険労務士・行政書士新井事務所
所長 新井英孝
長野県岡谷市・下諏訪町・諏訪市・茅野市・塩尻市・松本市ほか

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